愛の賜物!? 漫画版ローマ人の物語 漫画『テルマエ・ロマエ』の感想

『テルマエ・ロマエ』/全6巻/☆2つ
作者:ヤマザキマリ 出版社:KADOKAWA / エンターブレイン

『愛の賜物!? 漫画版ローマ人の物語』
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こんにちは「完結漫画批評」管理人のマイクです。

以前、BL系歴史漫画を紹介した時、
歴史漫画の面白さとは、

作者が歴史上の人物や出来事を自由に脚色できること。

と言いました。

それは、漫画だけでなく小説でも同じだと思います。

その中でダントツに面白かったのが、
塩野七生氏著書の『ローマ人の物語』です。
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特に塩野氏が大好きなユリウス・カエサルを主人公にした巻は
しか感じませんでした!!

やっぱり、歴史系(だけでなく)の漫画は、その時代や人物を
とことんさないといけないのです。

塩野氏独特の、三人称視点からの情緒溢れる文体のおかげで、
私は、塩野氏のこの小説でローマにはまりました。

おかげで、寝ても覚めてもローマのことばかり考える
日々が続きました(今もそうですが...)

塩野氏の影響で、どんな本を読んでも、
上記のカエサルや、ローマ帝国初代皇帝アウグストゥス、
暴君と呼ばれるネロ、至高の皇帝トラヤヌス、
世界の修復者アウレニアヌス、大帝コンスタンティヌス、
背教者ユリアヌス、最後のローマ人スティリコなど...
塩野氏好み?の人物は、
氏が描いた姿でしかイメージできなくなりました。

ローマの魅力は、多文化・多民族・多宗教への寛容性です。

ローマという共同体にいる以上は、
お互いの主義主張宗教がどんなものでも、
認め合うというローマ人が美徳とする
寛容性は今の価値観からしても(だから)、
立派なものだと思います。

そんなローマに死ぬほどはまりすぎて、ついさっき...
カエサルの顔が描かれたそれなりの値段(110万くらいした)がする
アウレウス金貨(ローマコイン)を勢いで買ってしまいました...
(後悔はしていません)

と、いうことで今回は、
珍しくローマを題材にした漫画、
『テルマエ・ロマエ』を紹介します。

あらすじ...
舞台はハドリアヌス帝時代、西暦130年代の古代ローマです。

浴場設計技師ルシウス・モデストゥスは、革新的な建造物が
次々に誕生する世相に反した昔ながらの浴場の建設を
提案するが採用されず、失業状態に陥ってしまう。

落ち込む彼の気を紛らわせるため公衆浴場に赴いたものの、
周囲の騒々しさに耐えかね湯中に身を沈めたルシウスは、
浴槽の壁の一角に奇妙な排水口が開いているのを見つけ、
仕組みを調べようと近づいたところ、足を取られて吸い込まれてしまう。

不測の事態にもがきながらも水面に顔を出すと、
彼はローマ人とは違う「平たい顔」の民族がくつろぐ、
見たこともない様式の浴場に移動していた。

ルシウスが見た「平たい顔族」とは現代日本人で、
ルシウスは浴場を使ったタイムトラベラーとなっていたのだった。

これ以降、ルシウスは自分の意志とは無関係に
たびたび古代ローマと現代日本の世界を行き来し、
「平たい顔族」の風呂で得たアイディアをローマでの
浴場設計・運用考案に活かし、それが自らの創意工夫に
よるものではないことに若干の後ろめたさを感じつつも、
浴場施設専門の空間プロデューサーとして名声を勝ち得ていく。

<以下感想です...>

この漫画は、古代ローマ人が日本の銭湯に
タイムスリップして進んでいく物語です。

奇抜な設定と程よいギャグを織り交ぜた内容で、
マンガ大賞2010大賞や手塚治虫文化賞短編賞を受賞するなど
の人気漫画になりました。

今回の感想は、なぜこの漫画がここまでの人気作になったのか
という視点から書きます。

この漫画は沢山のに満ちています。

主人公のルキウスのローマと風呂に対する

作者であるヤマザキマリ氏のローマに対する

この二つのがこの漫画を面白くしています。

塩野氏のローマへのに匹敵するほど、
ヤマザキ氏もローマをしています。

この漫画が人気なのも、
そのの力のおかげだと思います。

仕事でもそうですが、
嫌なことより、好きなことを仕事にした方が、
楽しく、いい仕事ができます。

漫画も(映画も...)同じで、どれだけ
その作品の原作(歴史系なら時代や人物)をして
いるかで、完成度は変わります。

いつかの記事で紹介したかもしれませんが、
作る側に必要なのは、作品へのです。

見る側はそれを見抜いているので、
全く愛を感じない作品は容赦なく厳しい評価になります。

この漫画が映画化され、ここまで有名になったのも
偏に作者のヤマザキ氏の愛の賜物だと思います。

古代ローマというあまり接点がない時代ですが、
作者のに満ちた漫画なので、おすすめできる作品です。

以上「テルマエ・ロマエ」の感想でした。
最後まで読んでいただきありがとうございました。


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