歴史漫画の面白さとは? BL系歴史漫画『天智と天武-新説・日本書紀-』の感想

『天智と天武-新説・日本書紀-』 /全11巻/☆2つ
作者:中村真理子 原案監修:園村昌弘 出版社:小学館

『歴史漫画の面白さとは?』
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こんにちは「完結漫画批評」管理人のマイクです。
やっと、ウィルス性胃腸炎が完治して、その後遺症も収まりました!!

これからは、少しでも体調が悪いと思ったら、速攻病院にいきます!!

体調が優れない時は皆さんも我慢せず、速攻で病院に行ってください。

生きてる限り体が資本です!!

とりあえず、体調が完璧に戻ったので、ブログを更新します。

いきなりですが、私は歴史が好きです、そして歴史漫画も好きです。
これまでも、このブログで某三国志漫画①や、某ナポレオン漫画
某戦国時代漫画、そして某三国志漫画②を紹介しました。

歴史漫画の面白いところは、
作者が歴史上の人物や出来事を自由に脚色できることです。
(史実通りに物語が進むのであれば...)

どう描くは作者によって十人十色で、
同じ三国志を描いた漫画でも、作者によって登場人物の性格が違ったりします。
(主要キャラの性別が違うこともあります)

なので、歴史漫画を読むときは、この作者はこの登場人物や出来事を
どう描くのだろう? とワクワクしながらページを捲ります。

ということで、ここ数年で一番私をワクワクさせた
歴史漫画『天智と天武-新説・日本書紀-』を紹介します。

あらすじ...
正義の味方コンビ・中大兄皇子と中臣鎌足が、
大悪人の蘇我入鹿を成敗して成し遂げた政治改革を
「大化の改新」と言う。日本古代史上、最大級の暗殺事件だ。

明治17年、美術研究家アーネスト・フェノロサと岡倉天心は奈良の
法隆寺・夢殿の中にある謎の仏像を見ようとした。

その仏像は「救世観音」と呼ばれ、
聖徳太子をモデルにしたとされる。

ところが白布でぐるぐる巻きにされて1200年以上も封印され、
誰も見ることができない。

おまけに、その仏像を見ようとすると天変地異が
起こるという伝承まで残されていたのだ。

ふたりが夢殿の扉を開こうとすると、
恐怖に駆られた僧達が逃げ出すほど。

しかも仏像を調べると、
後頭部に釘が打ち込んであった!!ありがたき聖徳太子の
化身を、なぜ人目に触れぬよう封印し、釘を打ち込み、
絶対秘仏とせねばならなかったのか?
まるで、その祟りを恐れているかのようである。

ここで日本古代史上、
最大の暗殺事件の犠牲者が浮かび上がってくる。

「大化の改新」の真相は、中大兄皇子(天智天皇)と、
父親を殺された大海人皇子(天武天皇)との、
壮絶な兄弟喧嘩の号砲だったのだ……!!

<以下感想です...>


この漫画は自由に登場人物を描いています!!

主な変更点は...

天智天皇の忠臣、中臣鎌足は実は百済の王子だった!!

大海人皇子(後の天武天皇)は、蘇我入鹿と斉明天皇の子供!!

天智天皇と大海人皇子のはBL関係だった!?

などなど...
いまのご時世だと速攻で文春にスクープされるものばかりです!!

特にBL係はこの漫画でかなりのウェイトをしめています。

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最終巻である11巻の表紙です。

どうでしょう? この2人(天智天皇と天武天皇)がただならぬ関係で
あることを匂わせています。

この漫画では、ことの発端である乙巳の変(大化の改心)は、
蘇我入鹿に心を奪われた、中大兄皇子(天智天皇)が起こしたものと
されています。(他にも親唐派と親百済派の関係もありますが)

その数年後、中大兄皇子(天智天皇)の前に蘇我入鹿とクリソツな
大海人皇子(天武天皇)が現れ彼の心は乱れていきます...

つまり、この漫画は壮大な歴史BL漫画なのです。

大海人皇子(天武天皇)に対する愛憎入り混じった感情を隠しきれない、
中大兄皇子(天智天皇)に対し、大海人皇子(天武天皇)はあくまでも
父である蘇我入鹿の復讐を果たそうとします。

しかし、大海人皇子(天武天皇)も中大兄皇子(天智天皇)と関わるように
なって、徐々に彼に対して同じく愛憎入り混じった感情を抱くように
なります...

果たして、この2人の関係は最終的にどうなるのでしょうか?

というところが、この漫画の肝です。

もちろん単なるBL要素だけでなく、
我が国の最初の歴史書とされる日本書紀が、
どういっった経緯で編纂されたのか、作者独自の解釈で
描かれていて、「なるほど」っと思いました。

他にも、権力闘争に巻き込まれ人々や、その当時の国際関係や
世上などが丁寧に描かれていてとても楽しめました。

ただ一つ文句をいうなら、終盤の展開...
天智天皇が大海人皇子と対決しや靴だけを残して
行方不明になった後〜壬申の乱~天武天皇の死去までの
流れがざっくりしすぎていてしっくりきませんでした。

最終巻の11巻のほとんどは、天武天皇の死後に日本書紀が
どういって経緯と思いで編纂されたのかを描いています。

それはそれで面白かったけど、
大海人皇子は最終的に天智天皇に対してどういった感情を抱いたのか?
結局、天智天皇はどうなったのかなどが描かれていなかったのが、
とても残念に感じました。

それまでの作者独特の脚色はとても面白かったのに、
とても残念なことだと思いました。

しかし、とっつきにくい時代や人物を大胆に脚色して生き生きと
描いていて、上記の不満点があったとしても、
面白く読むことはできる漫画で、
歴史好きの人は一読することをおすすめします。

歴史漫画はただ年表通りに、起きたことを描くのではなく、
作者の力で、その時代を生きた人々を魅力的に描くことが
大切だとこの漫画を読んで改めて感じました...

歴史は年表ではなく、その時代を生きた人の物語なのですから...

以上『天智と天武-新説・日本書紀-』の感想でした。
最後まで読んでいただきありがとうございました。


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