鬱、鬱、鬱のオンパレード!! 闇に包まれた漫画『残響』の感想

『残響』/全3巻/☆2つ
作者:高橋ツトム 出版社:小学館

『闇に飲まれた人たち』
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こんにちは、「完結漫画批評」の管理人マイクです。

やっとウィルス性胃腸炎が完治しました!!

ここ数日はトイレに篭りっきりで本当に辛い日々でした...
もうこんな地獄のような日々は過ごしたくありません。
皆さんも食べ物には十分に気をつけてください!!

と、いうことで今回は漫画『残響』を紹介します。

あらすじ...
とある工場町で、漫然と日々を過ごす智(さとる)。
彼が暮らす安アパートの隣室には、
元ヤクザの老人、瀬川が住んでいた。

ある日、瀬川は智に「500万渡すから、自分を殺してくれ」と
いう依頼を受ける。躊躇する智だったが、瀬川から、
智の中に巣喰う狂気を見抜かれ、
彼自身の心にも変化があらわれはじめ…!? 

人間の心の闇と、生き方を問う、超実力派作家、
高橋ツトムが挑む新境地、青春逃走物語!!

<以下感想です...>


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主人公の智は、身寄りのない孤児で
生きる目的や楽しみを見出せないでいます。

見た目は普通の青年だが、その内面は瀬川が指摘した
通り、ドロドロとした闇に包まれています。

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隣の部屋に住む元ヤクザの老人、瀬川は智に
「500万渡すから、自分を殺してくれ」と頼みます。

彼は、智の中にある狂喜と闇を感じ、
躊躇なく自分を殺せると感じていました。

智は悩むが、結果的に瀬川を殺し500万を手に入れて、
彼の遺言に従い、彼が殺した人の遺族に香典を渡す旅にでます。

普通の漫画なら、この旅で出会う人や出来事を通して
智の心の闇が解消され、完璧ではないけど
なんとなく大団円で終わります。

しかし、この漫画はそんな読者の期待を裏切るがのごとく
智の闇はどんどん深くなっていきます。

その過程は本当に
鬱、鬱、鬱の連続です!!

体調がすぐれない時に読めば十中八九、
症状が悪化すること間違いなしです!!


なぜそうなったのか!?

それは、智が作中で出会った人は皆、
心が深い闇に飲まれているからです。

智を含め、彼らに光を当てる人物は作中に登場しませんでした。

いや、厳密にいえば1人いました。

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それは女装の青年、大悟です。

彼(彼女)は心は女性、体は男性の性同一性障害で
それに悩みながらも、女性として懸命に生きようと
していました。

中盤に姉の子供を引き取り、智とともに
家族として逃避行の旅を続けます。

智と彼女はほのかな愛情で結ばれ、物語はいい方向に進むと
思いましたが、2巻の終わりで衝撃の鬱展開を迎えます...

そこからは、逃避行の旅が復讐劇に代わり
何一つ希望を見出せないまま、一気に結末へ突き進みます。

ちなみに、私はウィルス性胃腸炎で寝込んでいたとき、
この漫画を読んで一気に体調が悪くなりました!!
(おそらく、飲むヨーグルトをがぶ飲みしたからだと思いますが...)

それくらい、この漫画の結末は希望がありません。

でも、なんだかんだ、面白くないのか? と聞かれたら、
面白いですよ、と答える漫画です。

ただし、読むときに自分の体調と相談してくださいと
付け加えますが...

とにかく、
作者の心を心配するくらい、深い闇に包まれた鬱漫画で、
落ち込みたいとき、暗くなりたいとき、
なんとなく普通の漫画に飽きたとき、
人の心の闇を垣間見たいときにおすすめの漫画です。

以上、漫画「残響」の感想でした。
最後まで読んでいただきありがとうございました。


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