胸糞青春ギャグ漫画「僕たちがやりました」の感想

こんにちは「完結漫画批評」のマイクです。

皆さんはどんな青春時代を過ごしましたか?
私は多分一般的な青春時代を過ごしました。
それでもたまに、あの頃はよかったと思うことがあります。

おそらく大多数の人が普通の青春時代を過ごし、
何かあると普通にあの頃はよかったと思うのでないでしょうか。

当時は物足りないと思いつつも、
今振り返ればなかなか楽しかったです。

と、いうわけど今回は
漫画『僕たちがやりました』を紹介します。

『僕たちがやりました』
  /全9巻/☆3つ
原作:金城宗幸 漫画:荒木光 出版社:講談社

『胸糞青春ギャグ漫画』
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あらすじ...

凡下(ぼけ)高に通う主人公トビオは、
「そこそこ楽しけりゃ幸せ」と友人の伊佐美、マル、
そして部活OBで無職のボンボンであるパイセンと
ダラダラつるむ日々を送っていた。

凡下高の隣にある底辺校「矢波(やば)高」の生徒にマルが悪態を
つき絡まれてしまう。

パイセンの力(お金)のおかげでその場はしのぐも、
矢波高生にマルがさらわれリンチを受ける。

それをきっかけに4人は「アイツら殺そう」と、復讐計画を立てる。
「殺そう」はあくまで比喩で、脅かして仕返しをすることに、
パイセンの力でプラスチック爆弾を量産し、
矢波高に仕掛けて爆破したところ、
運悪くプロパンガスに引火し死者10人を出す大惨事を起こしてしまう。

そして、防犯カメラに写っていたパイセンだけが
指名手配されてしまう。

パイセンはトビオらに1人300万円の口止め料を払い、海外に高飛びを
計画するが、空港であえなく逮捕。

しかし、パイセンの父親が権力に物を言わせ、「誤認逮捕だった」と
事実を捻じ曲げ、パイセンはシャバに復帰する。

社会的に無罪となった4人だが、一生消えることのない罪を背負ったまま
生きていくことになる...

<以下感想です...>


あらすじだけを見ると、とても笑える内容の漫画ではないです。

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先生に隠れて喫煙やクラス行事の打ち上げでの飲酒など、
学生時代によくやる「軽い」ノリで行動した結果
10人の死者を出し、それ以上の人を不幸にしました。

普通なら「罪と罰」なみに重く暗いストーリーになるはずが、
この漫画ではそうなりません。

なぜなら、主要キャラが全員バカだからです!!

パイセン以外の3人は皆罪の意識に苛まれるが、基本的に
金と女とSEXのことにしか興味がありません。

彼らの基本行動はその場のノリで、
罪に苛まれながらも結局は欲望を優先しちゃいます!!

その行動は、なんていうか高校生です。
見ていて青臭いなって思いました。

彼らは罪の意識を感じながら、それぞれの青春を過ごします。

主人公のトビオは、変わらない日常を退屈に思い、
それを壊す非日常を望んでいました。

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大惨事を起こしたあとは、彼の希望通り非日常が訪れました。

しかし、この大惨事は彼が望んだ非日常とは異なるものでした。

彼の人生は日常から非日常にシフトします。

その結果、最後の最後まで自分が犯した罪に
悩み苦しみます。

パイセンに関しては罪の意識は全くなく、
いかにその日を楽しく生きるかしか考えていません。boktuai_paisen2.png
彼は親からうなるほどの金をもらい、20歳になっても定職につかず、
一度もあったことがない父親(母親は死去)のすねをかじりながら、
日々を過ごしていました。

物語の途中、父が風俗界の首領だということが
判明し会いにいきますが、自分は妾の子供でたいして
愛されていなかったことがわかります。

それだけならいいのですが、あろうことか父の
命令で異母弟に殺されかけます。

自分が父の掌の上で踊らされていることに
気がついたパイセンは、罪の意識に苛まれる
トビオらと終盤ある行動にでます。

中盤から終盤にかけて胸糞展開が続きますが、
トビオたちの行動がいちいち高校生すぎて笑えちゃいます。

だけど、彼らの罪、抱える罪悪感を思うと、いくら笑えても
やっぱり胸が苦しくなります...

トビオらはその罪悪感に苛まれ、
パイセンは親に対する復習から、
最終的に自首しようとします。

しかし、普通に自首しようとすれば、パイセンの親が
権力にものを言わせて揉消すのは目に見えています。

そこでトビオたちは、自分たちの罪を世に知らしめるために
ある行動にでます。

そこからの流れはネタバレになるので言いませんが、
あぁこれ、青春漫画だったんだと思うほど、

この漫画らしからぬ熱い展開でした!!

その結果、たいして罪悪感に苛まれていないパイセンだかげ
懲役10年の実刑を受けます。

10年後パイセンは出所し、4人は再び再開します。

その空白の10年間で4人はそれぞれ罪に対してどう向き合ったのか?

1人だけ罪を償ったパイセンの心境は?

そして、トビオはあの事件のとき本当は何を思ったのか?

最終巻に描かれた結末は決してハッピーではないけど、
この漫画にふさわしい終わり方でした。

未読の人にはぜひ読んで欲しいシリアスとギャグが紙一重で
混合した奇跡の「胸糞青春ギャグ漫画」です。

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この記事へのコメント

  • 匿名

    確かに胸糞だったけど、笑えたわー
    2017年05月29日 22:34